【ポワントの時の足首後方の痛み・三角骨障害でお困りの方へ】
【三角骨障害とは】
(症状)
○つま先立ちの様な形にした時に足首後方に痛みが出る。バレエのポアントや、サッカーのシュートなどの時に発症することが多い。
○患部の炎症がひどくなると足首が動くだけで痛む。
(三角骨とは?)
足首の真ん中には距骨という骨があります。
この骨の後ろには隆起した部分がありますが(外側結節・内側結節)、人によってはこのでっぱりが大きい場合や、離れてしまって副骨・遊離骨となっている場合があります。この骨のことを三角骨と呼びます。
【一般的に病院や整骨院で言われている原因】
○三角骨がつま先立ちになった時に、足首の後ろで挟まってしまい、繰り返しの動作で炎症を起こすからと言われています。
【一般的に行なわれる治療法】
○安静
痛みが強いような場合には痛みが軽減するまでスポーツを禁止されますが、休めば痛みは引きます。しかしスポーツを再開すると再発することが非常に多いです。
○テーピング・包帯固定
三角骨障害の場合、足首を固定してしまうようなテーピングの巻き方よりも、力のかかる支点をずらすようなテーピングの巻き方の方が比較的有効だと思います。ただ補助的な働きをして痛みは一時的に軽減させてくれることもありますが、根本的改善にはつながりにくいと考えています。また予防目的など闇雲に体の一部を固定して動くことは症状を長引かせ、改善を遅らせる原因になることもあるので注意が必要です。
○アイシング
急に出た痛みに関して「痛みを一時的に和らげる」効果はありますが、治ったのとは違います。しつこい痛みや繰り返す痛みに対して、痛いからと言って闇雲にアイシングを続けることは症状を長引かせ、改善を遅らせる原因になることもあるので注意が必要です。
○三角骨除去手術
内視鏡か切開にて三角骨を除去するオペが行われます。
【当院が考える原因】
一般的には三角骨が挟み込まれて出る痛みと言われているので、足関節後方インピンジメント(衝突)症候群とも呼ばれます。しかし三角骨があるからと言って、同じことをしていても痛みの出ない人もいます。
また、本格的に活動しているバレエダンサーが三角骨の除去手術受けた後も引き続き痛みで困っているという話もよく耳にします。
では、何が本当の原因なのでしょう?
直接的には痛みの要因は下肢特に足部のアライメント異常です。
またその異常を作り出しているのが、「足首の使い方」「体の動かし方」にあります。
上半身の偏りのために下肢に余計な力みが生まれている、つま先を伸ばす動きの力の入れどころを間違っている、体幹が安定していないなどが考えられます。
これらの使い方のために、距骨の運動軸に狂いが生じ、足首後方に負担のかかる状態となって痛みが出ていると考えられます。
【当院がおこなう整体治療】
バランス測定器で身体のバランスを測り、客観的な情報を考慮しながら施術していきます。
この時、2つの観点から身体を整えていきます。
①「体の偏り」を整えます。
かみ合わせが悪くなり、軸の狂った脚(足首、膝、股関節)だけでなく、それを作りだしている胴体(骨盤・肋骨・背骨)および首・上肢(手首・肘・肩関節)など含めた全身を整えて真っすぐに立て、正しく脚に荷重出来るようにします。「からまった紐をほどいてもらっているようだ」と言われるような施術方法なので、揉んだり、ボキボキしたりは一切行わない整体です。初めての方や、どなたさまでも安心して施術をうけることができます。
②「動きの偏り」を整えます。
言い換えるなら動きの癖の改善です。いくら身体が整っても使い方に悪い習慣が残ったままでは改善に時間を要します。体の使い方が変われば痛み不調の早期回復、再発防止だけでなく、競技能力の向上にまで発展していきますのでぜひ一緒に取り組んでいただきたい事柄です。一緒に練習していきますので、痛みに耐え安静にするだけではなく積極的に取り組んでいただけることも出来ます。